1章 あがれるようになろう④
最近生活リズムが乱れまくってて困っています。
レイトン准教授です。
今までは手牌をどう組み合わせていくかという話をしてきました。
しかし、なにもあがる方法はリーチだけではありません。
今回は役と副露について話したいと思います。
①役について
ここでは役をいくつか紹介していきます。
1番重要な役は今まで話してきた通りリーチです。
しかし面前でないといけないという条件があります。
リーチ以外の代表的な役に役牌とタンヤオがあります。
役牌は場風、自風、三元牌ですね。これを3枚そろえると役になります。
これは鳴いても役になるため作りやすい役の1つです。
役牌がトイツである時は、ポンするだけで役ができてあがりが早くなるため優秀です。
もう1つ頻出なのがタンヤオです。これは19字牌を使わないという役ですね。
これも鳴いても役になるルールが基本のため、あがりにつながる役と言えます。
役を作るのに必要な牌の種類が多いので作りやすい役の1つです。
他に頻出の役としては平和とか混一色とかがあります。鳴いたら役はつくのかと飜数は下がるのかを知っていると有利なので調べてみてください。
麻雀ではあがるには役が1つ以上必要です。
このルールのため、
どの役を目指すか簡単な方針を立てて手を進めていく
とよいです。
役牌トイツがあるから役牌を鳴いていこうか、タンヤオ牌が多いからそっちに寄せいきたい、ターツは足りてるけど鳴いても役ができないからリーチ中心かな、などです。
柔軟に考えながら進める必要がありますが、最初に1度簡単に方針を立てることは非常に重要ですのでやってみてください。
②副露について
役ができるときは副露してもあがれるということはわかったと思います。
では役があれば毎回鳴いていけばよいのでしょうか。
実はそうではありません。
副露にはいくつかメリットとデメリットがあります。
メリットとしては早くあがれるということですね。自分のツモだけでなく人の捨て牌も使えるというのはかなり速度アップします。最初の人しかあがれない以上、速度というのは重要です。
デメリットの1つは打点が低くなりやすいということです。
役としてツモも平和もなくなってしまいます。裏ドラも見れなくなってしまうので打点は低くなる傾向にあります。
1つの基準は打点が1/3未満になる鳴きはしないです。
面前でリーチを打てた場合の打点と比較して打点がかなり下がるなら基本的には鳴かない方がいいという基準です。
例えば以下の手牌は鳴いていった方がいいでしょうか。
自分は子でドラは関係ない字牌とします。
これがリーチできたときはどういう手になりそうでしょうか。
リーチ、タンヤオ、平和、赤
の8000が簡単に思いつくと思います。
では鳴いた場合はどうでしょうか。
タンヤオ、赤
で2000になってしまいます。
打点は1/3未満になってしまっているので、あんまり鳴かない方がいいということになります。
では次の場合はどうでしょうか。自分が子でドラは関係ない字牌です。
これがリーチできた場合
リーチ、中
の2600とかです。
鳴いた場合は
中
の1000点です。
この場合は1/3以上なので鳴いた方がいいとなります。
あとは巡目とか点数状況とか他の要素も絡んできますが、最初は1/3を基準にしてみるといいと思います。
ほんとは副露基準についてはもう1つ重要な話があるのですが、あがるためというよりは守備の話に近いので別の機会に話そうかなと思います。
ポイントとしては
・最初に簡単な方針を立てる
・鳴くときは打点がどうなるかも気にする
の2つです。
これができれば判断がやりやすくなると思います。
是非試してみてください。
今日の講義はここまでです。
ありがとうございました。
1章 あがれるようになろう③
いい加減こたつをしまいました。
レイトン准教授です。
今日は手牌をどういう基準で残していけばいいかということを中心に話していきます。
4面子1雀頭を作るのが目標なので、手牌の中には5ブロックあれば必要なターツがそろっていると言えます。この5ブロックを意識して進行していくことが大事です。
例えば以下の手牌の場合を考えます。
この手牌では、
マンズ:2面子or 1面子1雀頭
ピンズ:2面子or 1面子1雀頭
ソーズ:1面子
の構想になります。ピンズのが愚形フォローの形な分だけ1面子1雀頭の構想が強いかなという考えで進めていきます。これだけ整っていればそこまで考えることは多くないです。
では次の手牌です。
この場合ではどうでしょうか。単純に見るとブロックがかなり少なく見えるのではないでしょうか。
この手牌ではひとまずマンズを2ブロックとしてみたり、ソーズを2ブロックとしてみていく感じになります。字牌を払いながら他でターツ(例えば引いたりとか)ができれば、なかぶくれやソーズ4連形から1枚切っていく感じになるでしょう。
なんかあんまりいい例の手牌になってない気もしますが、5つの候補を用意し続けるというのを意識してみると上達は早いと思います。
シャンテン数が低い場合には6ブロックになっていることもあります。
例えばこんな感じです。マンズ2つ、ピンズ1つ、ソーズで3つのブロックと見えると思います。
このように無理なく6ブロックになっている場合は問題ないのですが、ここにを引いたとします。そうすると何を切っていいかわからない人も多いのではないでしょうか。特に初めのうちはこれで困っているのをよく見かけます。
ここで5ブロックの意識を登場させましょう。ブロックは6つあるので、1つ外しましょう。
ではどれを外せばいいかわかりますか?ターツやブロックの比較の話を思い出してみると、一番弱いブロックはと気づけると思います。これで迷わなくて済みますね。
本当はも弱い部分ではあるのですが、雀頭を1つ作らないといけないのでトイツは残した方がいいことが多いです。これもわかりやすい理論があるので、次回以降で話します。
もう1つ手牌を考えるうえで基本的な考え方を紹介します。
ブロックは奇数枚が強い
奇数枚が強くて偶数枚は弱くなりがちということを覚えておくといいと思います。
例えば次の手牌です。
ここから何を切りますか?
まずはブロック数を数えましょう。大事なことです。
マンズ2つ、ピンズ2つ、ソーズは2ブロックとも見れなくはないですが、今回は愚形フォローが2枚ある形と見ると、全体で5ブロックとなってバランスがよさそうです。
ブロック数が5なので、フォロー牌を1枚外すのが基本になります。ではどのフォロー牌を外せばいいでしょうか。
ここでブロックは奇数枚の話が出てきます。とは3枚で1ブロックを構成していますが、は4枚で1ブロックとなっています。つまりフォロー牌であるのどれかを切るのがいいということになります。
3つのうちのどれかなら最初のうちは合格点ということになると思います。
5枚で強い形は、前回でも例に出したとかですね。どれを引いても1面子1雀頭になります。
今回の講義はここまでです。
簡単にまとめると、
一番大事なのは5ブロックの意識
次に考えることは奇数枚で一つの塊として考える
この2つが意識できていれば、最初のうちでめちゃめちゃ困ることはないと思います。
あとは実践できるかどうかなので、是非考えながら打ってみてください。
ありがとうございました。
1章 あがれるようになろう②
最近テレワークで通勤時間がないおかげか気分よく天鳳が打ててます。
レイトン准教授です。
前回は孤立牌の強弱について中心に話したと思います。
3~7 > 2,8 > 1,9
の順に強いって話とか同じ端牌の1でも5を持ってる方が1の価値が上がるとかですね。
今回はターツの強さについて話していこうかなと思います。
前回触れたターツの強さは
両面>カンチャン>ペンチャン
ということでした。
ターツをさらに強くする牌をフォロー牌と言います。
例えばとあったとき両面のにフォロー牌のがあることで、対子としての役割も持っています。つまり両面時のの受け入れだけでなく、の受け入れが増えているということです。
これはカンチャンやペンチャンでも同様です。
また、弱いターツほど面子になりにくいため、フォロー牌を持つ価値は上がります。
これを念頭に牌を選択すると一つの方針となると思います。
フォロー牌を持つこと以外にも手を進めていくうえで強い形を紹介していきます。
①リャンカン
とかのようなカンチャンが2つくっついた形をリャンカンといいます。これもフォロー牌を持った形の1種ですね。
これは2種の受け入れがあって両面と同等の受け入れがあります。ただ、最後の待ちになるときはどちらかのカンチャンに決めないといけないです。そのぶん両面よりは弱いと言えます。
②なかぶくれ
のような順子に真ん中の牌をもう1枚持ってきた形です。
これはとの両面2つと見ることもできるので強いと言われる形の一つです。
ターツが足りないときはなかぶくれの優先度は高いです。
③4連形
のような牌が4つ並んだ形を4連形と言います。2345のような一つ端に寄った形でも4連形と言いますが、1234や6789は4連形とは普通言わないです。
これもなかぶくれと同様にとの両面2つと見ることができます。それだけでなく、とでカンチャンができるため、なかぶくれよりも少し強い形と言えます。また頭がない場合にはで頭と面子にできるため、汎用性は高いです。
他にも有名な形だと、やのような牌効率を考えるうえで有効な形がいくつかありますが、次回以降で例題を交えながら紹介したいと思います。
余談ですが、上の形がなんで強いのかを少し考えてみてください。なんかこういうのってパズルみたいで楽しくないですか?
さて、リャンカンは一つのターツの様に扱えるので基本的にいつでも有効な形ですが、なかぶくれと4連形は2つのターツとして見るため、手牌のターツ数(ブロック数)が足りないときだけ強い形です。つまり手牌全体を見てみて、残すべきかどうかを考える必要があるわけです。
今回まではターツといった小さい単位の話をしてきましたが、次回から手牌全体をどのように組み立てていくべきかという話をしていきたいと思います。
今日の講義はここまでです。
ありがとうございました。
こういったターツだったり強い牌の組み合わせの話はいくつも紹介されていると思うので探して参考にしてみてください。
1章 あがれるようになろう①
章だてていい感じに書いていけたらいいなと思っています。
レイトン准教授です。
まず初心者ができるようになるべきことは、あがる(和了)ことです。
麻雀は守備が大事とかよくいいますが、最初に学ぶことではないと思います。
麻雀はだいたい25000点からスタートしますが、そのままの点数では基本的にトップにはなれません。
なにより、最初のうちは麻雀で一番楽しいあがるということを覚えてほしいと思います。
では、あがるために何を学べばいいかという話になります。
一番最初にできるようになるべきこと。
それはリーチできるようになるです。
面前で聴牌して、リーチをかける。これができるようになれば、麻雀打ちとしての第一歩が踏み出せるといえるでしょう。
リーチするに他家よりも早く聴牌する必要があります。
そのために効果的な考え方が牌効率です。
牌効率という言葉も複数の意味があるのですが、ここでは
自分の手牌だけを考えたときにどれを切ると一番聴牌しやすいのか
という意味として扱っていきます。
4面子1雀頭をつくるのがあがるための条件(七対子と国士無双は除く)なので、基本的には面子をつくるためにはどれが使いやすいかということを考えていきます。
麻雀牌にはマンズ(m)、ピンズ(p)、ソーズ(s)の1~9と字牌の東南西北白發中があります。
このうち、字牌は横並びで使うことができないので、とを持っていた場合は東の方が価値が低いということになります。その分字牌は暗刻にすると役になったりとうれしいことがありますが、また次回以降で話します。
今回はひとまず牌同士の比較について話して行きます。牌の比較では、ターツや面子になりやすさを考えます。ターツというのは面子の一個手前のやつですね。両面、ペンチャン、カンチャン、対子の4種類がターツです。
(ほんとはトイツはターツではないらしいのですが、わかりやすいように面子の一個手前を全部ターツと呼びます)
まず数牌の3~7が孤立としては一番強い牌になります。
例えばであればの5種類でターツになります。
であればの4種類でターツになるので、よりも4枚もターツになる牌が少ないと言えます。
単純に1枚の牌を比較してターツになりやすさを考えると
3~7>2>1>字牌
となります。
当然ながら、通常は関連する牌を持ってることが多いです。たとえばと持ってるときのと孤立したではどちらが強いでしょうか。
の受け入れはの3種類、の受け入れもの3種類です。しかし、ピンズはを持っているため、の受け入れはカバーできています。
そのため、と持っているときのの受け入れはだけということになります。
つまりこの場合ではの方がより強いということです。
このように同じ1の牌でも他の牌を持っていることで牌の強さというものは変わってきます。 受け入れの枚数が多くなるように牌を捨てていきましょう。
ターツになりやすさの他にターツの強さという考え方があります。
ターツは
両面>カンチャン>ペンチャン
の順に強いと言えます。トイツは別の要素が入ってくるので今回は除外します。
強いターツになりやすい牌を残すというのも牌効率で重要な考え方になります。受け入れ枚数が同じやほとんど変わらない場合はターツができたときの強さも考えてみましょう。
自分で 考えて身につけることも大事なことなので、牌同士の比較をなんとなく考えてみてください。(決してこの辺でめんどくなってきたとかじゃないですよ
今回はここで講義を終わろうと思います。
次回ももう少し牌効率の話をしようと思っています。
ありがとうございました。
この手牌の受け入れ枚数は何枚かなと思ったらこのページで調べてみるといいかもしれません。
このブログについて
はじめまして、レイトン准教授といいます。
電気通信大学競技麻雀部出身です。
主に後輩たちの雀力向上のためにブログを始めました。
どう麻雀を勉強したらいいかわからない初心者を手助けできたらと思っています。
目標は初級者がこれを読めば中級者以上になれるようなブログにすることです。
簡単に自己紹介すると、麻雀を本格的に始めたのは大学からです。今年で8年目になります。結構頑張ったので天鳳で九段になりました。(1回だけ
麻雀についてちゃんとアウトプットするのは初めてですが、上級者は間違えないような基本的なことを書いていくつもりです。
文章を書くのも苦手ですが、なるべくわかりやすい文章を心がけていきます。
よろしくお願いします。
このブログの前提条件として、麻雀のルールに関する内容(牌の種類とかあがるには役が一つ以上必要とか字牌のなかでどれが自分の役になるのかとかリーチ平和タンヤオなど基本的な役)と麻雀用語(聴牌、他家、下家など)はわかっているものとして進めていくので、もしわからなかったら質問してください。